
↑ ABCのウエブサイトからお借りしました。
今日はQueen's Birthdayの祝日です。 みなさん、いかがお過ごしでしょうか? パースに何年も住んでいて、なんとはなしに疑問に思っていたこと。 それは、、
Queen's Birthday(女王陛下のお誕生日)が、毎年変わる???
それに、英国やオーストラリアの他の州とも違うみたい??
毎年変わることについては、
三連休にするためにお誕生日に一番近い月曜日に移動させているのかもしれない。
と思って、実際のお誕生日も知らずにひとり勝手に納得していたのですが、
いったいどうして他の地域と何か月もずれているの??というのが、 実は気になって仕方がありませんでした。 もしかして、エリザベス女王じゃなくて、過去の、例えばビクトリア女王のお誕生日で設定したまま、
面倒くさくて変えてないとか??(オーストラリアならあり得るかも)
でも、そもそもそんなころには今のWA(西オーストラリア州)はまだないはず。。
と疑問は深まるばかり。
ということで、調べてみました。
英国のQueen's Birthday
冒頭の画像にもありますが、女王陛下の実際のお誕生日は4月21日だそうです。
ところが、女王陛下のおひざ元の英国でも、実際のお誕生日ではなく6月8日にお祝いしていることがわかります。
そもそも、国王のお誕生日を国のオフィシャル行事として祝い始めたのは、18世紀のジョージ2世の治世下。
祝賀行事の目玉として祝砲を上げるので、実際の生誕日(ジョージ2世の誕生日は11月9日)ではなく、屋外の祝賀行事をつつがなく行うために気候の良い時期を選んで設定されたのが始まりだとか。
その後、国王(女王)が変わるたびに何度かの改編を経ながら、現在は6月の第2土曜日に設定されています。
英連邦諸国のQueen's Birthday
オーストラリアを含めた英連邦王国(Commonwealth Realm)の構成国・地域も
英国の事情にならって、それぞれの場所の状況を踏まえてQueen's Birthdayを設定していいということになっている模様です。
お隣ニュージーランドは、英国とほぼ同じ6月の頭。第1月曜日ということで、こちらも3連休になるように設定されています。
カナダは、5月25日の前の月曜日。
その他の地域もたいてい5月か6月ですが、毎年設定しなおすなんてところもあるようです。
オーストラリアのQueen's Birthday
オーストラリアでは、州ごとにQueen's Birthdayが異なります。
今年の場合は、西豪州が9月30日、クイーンズランドが10月7日、その他の州が6月10日。
英連邦の中でも国土が広く、各州に与えられた自治権の強さが反映されている気がします。
さて、私たちの住むここ西豪州では、
Queen's Birthdayは、基本的に9月の一番最後の月曜日、または10月の一番最初の月曜日と設定されています。(まれにこれに当てはまらない年もあります)
多くの国・地域が設定している5月末、又は6月の頭だと、6月の第1月曜日と決められているWestern Australia Dayと連続するか重なってしまう恐れがあること、
また、南半球なので雨がちな冬季にあたる5月、6月よりも、初夏の方が良いと判断したためだそうです。
それに9月末・10月頭はちょうどスクールホリデー中で、学校のスケジュールにも影響しないところがなんともニクイですね。
Perth Royal Showの開催日程ともぴったり合ったQueen's Birthday。 各国、地域の事情に合わせて自在に移動するこの祝日の在り方に、 「愛される英王室」の努力が垣間見られるようで、急に親近感がわいた午後でした。